微細加工
Micro
Fabrication
表面処理(めっき)

蓄積した表面処理技術のノウハウから、様々な方法で化成処理を行っております。

アルマイト処理

アルミニウムやアルミニウム合金の表面に酸化被膜(アルミナ)を形成する処理をアルマイト処理といいます。
アルマイト処理は素材を陽極として、硫酸やシュウ酸などの酸の中で電気分解することで行われます。
処理条件を調整することで、ハニカム構造のアルミナ皮膜が得られます。
耐食性・耐摩耗性の向上、装飾性の付与などを目的として行われます。
 

  • アルミニウム表面処理用語 JIS H 0201:1998
    g)性質・欠陥 701 陽極酸化皮膜構造(模式図)より

  • アルマイト処理の様子

クロメート処理

亜鉛めっき後の防錆、印刷下地などの目的で行われる処理です。
無水クロム酸+硫酸+硝酸などの混合溶液に浸漬することによって、自己修復性を持った不動態皮膜が得られます。
皮膜中に六価クロムを含有することから、近年では使用が制限されており、三価クロメート処理への移行が進んでいます。
しかし、三価クロメート処理は自己修復性を持たないため、六価クロメート処理に比べて耐食性が低いといわれています。
 
六価クロメート皮膜が物理的に破壊され、欠陥が生じた場合、周囲の皮膜から六価クロムが浸み出し、クロメート皮膜が再生されます。これを自己修復作用といいます。

  • 六価クロメートの自己修復作用

テトラエッチ処理

PTFE等のフッ素系樹脂を使用した基板のVIAホール等は、通常のデスミア処理ではめっきが密着しないため、前処理としてテトラエッチ処理を行います。
 
テトラエッチは、潤工社製薬液を使用します。テトラエッチを用いることでVIA壁面へ問題なく析出します。
従来の金属ナトリウムの活性を利用した工法に代わる処理であり、従来よりも危険性が低減された処理になります。