なぜ法律や規制だけでは交通事故はなくならないのか？

交通事故で多いのは、交差点での事故です。この図は、Xが交差点で横断歩道を渡ろうとした少年をはねた事例です。Yの違法駐車によって前方の視野が悪く、なおかつ子どもで背が低かったために、飛び出すまで全く見えなかったことが原因です。この事故の責任は当然Xで、Yは直接責任を問われることはありません。ましてやZは言わずもがなです。
実際は、駐停車可能なZの駐車している場所にYも停めたかったのだが、やむなくその場所に停車したのだとしたらどうでしょうか。もしかするとこの事故の発端はZかもしれません。もちろんZに法的責任はありません。しかし、製造現場となると話は別です。Xには二度とこのようなミスを犯さないために、原因を究明し対策を考える必要があります。そしてYやZにも同等の責任が課せられるのです。
ゼロのモノづくりは、法的に因果関係のないZの行為を問題視し、その問題を排除することであり、交差点を立体交差に改造するまで改善を続けていくことです。

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