振動試験機のラインナップを拡充し幅広いご要望に対応します
振動試験の概要
振動試験には、試験サンプルに振動あるいは衝撃ストレスを与え、寿命を評価する信頼性試験と、振動特性を評価する特性試験の二つの側面があります。
自動運転時代の到来により、自動車の稼働率(稼働時間)が増加するとの予測もあり、車載製品には、より長期の信頼性寿命が要求されるとも言われております。
このたび、お客様のご要望に幅広く対応出来るよう、新たに2台の装置を導入しました。
新規導入設備のご紹介
A45 複合振動試験機
当社既存の試験機より加振力を大幅に増強し、45kNを実現。これまで実施出来なかった【100G-11ms】の衝撃試験も可能となりました。インバータ・モータ・電動コンプレッサ等より大きな質量の製品や、強い加振力を求められる厳しい試験条件のどちらにも対応します。
・加振力(正弦波): 45kN
・加振力(ショック波): 90kN
・水平加振用テーブルサイズ : 800×800㎜
・チャンバ温度範囲 : -70℃~+180℃
・チャンバ湿度範囲 : 20%RH~98%RH
A22 複合振動試験機
省スペースながらも、22kNの加振力を実現。これまで実施出来なかった【100G-11ms】の衝撃試験も可能となりました(その他条件にもよる)。車載用途のカメラや、電子機器のような小~中型製品に対応します。
・加振力(正弦波 : 22kN
・加振力(ショック波): 44kN
・水平加振用テーブルサイズ : 550×550㎜
・チャンバ温度範囲 : -40℃~+150℃
・チャンバ湿度範囲 : 20%RH~98%RH
試験波形の事例
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共振点探査
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衝撃試験
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実測波形再現試験
実際に測定した加速度vs.時間の波形からPSD(パワースペクトル密度)を求め、ランダム振動試験として試験を実施することがあります。実測データを再現し、サンプルに印加することも対応できます。
振動試験+断線判定
当社は【ISO/IEC17025】認証を取得しています。(自動車部品振動試験/D1601/5.3(1))
車載製品に要求される信頼性評価をもれなく実施するためには効率的なソリューションが必要です。
JASO規定により、7Ω以上の抵抗値が1μs以上続くかどうかで断線を判断しています。
またメモリハイコーダなど測定に必要な器具は完備しております。
治具や試験テーブルの事例
試験条件やサンプルに応じた治具の設計も行っております。
また、汎用治具も用意しており、それに固定可能な場合は治具を準備することなく、 試験対応することも可能です。
振動試験機ラインナップ
当社では、垂直加振または水平加振、温湿度の複合的なストレスを印加できる装置を取り揃えております。
設備機器紹介
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A45 複合振動試験機
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A22 複合振動試験機
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複合振動試験機 IMV A30
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複合振動試験機 EMIC F-35000BDH
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振動試験機 i230