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2025.
Oct
24
新着情報

新任取締役のご挨拶

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
2025年9月26日に開催いたしました第33期定時株主総会におきまして、新たに3名の取締役が選任されましたのでご挨拶を申し上げます。
 
・光﨑尚利 取締役
【クオルテックで取り組んできた業務】
クオルテックの前身である太洋テクノサービスの創立から参画させていただき、共に歩んでまいりました。
気が付けば、あっという間の三十数年が経過しました。家族、社員の皆さん、さらにお客様に支えられて現在があります。
創業当初よりプリント配線板の製造技術、特に穴加工と表面処理に関する品質技術コンサルタントとして活動し、不良解析、信頼性評価、断面加工観察(断面研磨)を中心に弊社の事業開発を共に行ってまいりました。
私が注力している分野は表面処理(めっき)技術です。めっき技術は半導体などの電子部品やプリント配線板の品質を左右する基幹技術であり、標準条件をきちんと管理することが最も重要な分野です。
特に2000年頃から2016年まで韓国や中国のプリント配線板製造工場や実装工場にて実施した品質技術コンサルティング活動は、携帯機器の品質安定化に寄与し、弊社が展開するTQS(トータル・クオリティ・ソリューション)活動の礎となっています。
【今後の抱負】
この度、取締役を再任させていただくことになりました。
しばらくの間会社組織からは距離を置いて、フェローという立場をいただきました。実際にはその間もコンサルティング活動は継続し、立場を変えて学会活動などを中心にめっき技術や実装技術に取り組んでまいりました。
現在、半導体を回帰させる活動が盛んになっています。これに対応し、弊社の評価試験部門の取り組みをレベルアップする必要があります。
学会活動など外部活動から弊社を見ると、要改善ポイントが見えてきました。
より微細な分野や新たな技術開発分野に対する取り組みが消極的になっているように感じています。
特に、表面処理や実装に関するプリント配線板レベルの知見を有効に活用し、半導体接合やインターポーザ実装レベルの解析評価に参入できるよう取り組むことと、新たに活動を共にする役員の皆様と新技術開発を計画し、協力して取り組みたいと考えます。
 
・高橋政典 取締役
【クオルテックで取り組んできた業務】
はんだ付けを中心に、電子機器の接合部に関わる「不良解析」「信頼性」「工法、材料開発」に取り組んできました。合わせて、営業活動も積極的に進めてきたつもりです。
2004年に起業し、当社に技術顧問として契約頂きました。一定の収入が確保でき、業界が同じで実験場所も確保できたことで決断できました。受け入れて頂いた現会長には心から感謝しています。
それから20年。いつの間にか社員以上に仕事を楽しみ、ひとり勝手に昭和の労働感覚で活動していました。
当初は電子/電気業界で当社の認知度はゼロでした。それが今では、基板/実装に限れば大半の方が当社をご存じです。手前みそになりますが、認知度向上や仕事の増加には貢献できたかなと考えています。
仕事内容も、当初は「低価格の試料作製、定型的な受託試験」でしたが、ハイレベルの研究を依頼されることも増えてきました。
若手が優れた学会発表を積極的に進めたこと、当社の得意分野である基板/実装の研究を大手企業は出来なくなってきたためと思っています。
【今後の抱負】
技術ベースの事業が次々に出てくる会社にしたいです。
当社は「基板メーカへの技術指導」で創業し「加工」→「検査」と拡大しながら姿を変えてきました。比較的安定した検査事業を手に入れ、2023年の上場と相まって次のステージに進む準備が整いました。
ここ数年で管理側に寄り過ぎてしまった状況を改善し、現業を大切にして着実に進歩するとともに、当社の得意分野で成長の取り組みを進めるつもりです。
今でもその芽はあります。例えば、すでに販売していますが「装置」「AI画像解析」「信頼性短縮」などです。どれも、検査事業のお客様の困りごと改善から開発しました。画像解析は、蓄積されている莫大なデータとAIの親和性が高く、必要な特性も理解できるので、競争力に優れた重要な技術になると考えています。
今後は検査だけでなく複数の事業を持つ面白い会社にして業績を向上し、それにより従業員の待遇向上を進めたい。真面目に取り組んでいる社員の皆さんが「この会社 良いよね」と思って頂ける会社にすることで、全てのステークホルダーに良い影響を及ぼすと考えています。
 
・森本孝貴 取締役
【クオルテックで取り組んできた業務】
自動車メーカ、エレクトロニクス関連企業での開発業務を経験し、2017年12月にクオルテックに入社しました。以来、信頼性部門で主に車載製品の信頼性評価を中心とした業務に取り組み、営業部門だけでなく、分析・故障解析、研磨、レーザ加工、表面処理といった他の事業部門との連携を強化して、当社が強みとするTQS(トータル・クオリティ・ソリューション)の提供を率先して行ってきました。
特に車載製品の信頼性評価では、単発の試験依頼に留まらず、信頼性評価に関する専門知識・ノウハウを駆使し、付加価値の高いコンサルティング的な役割も担ってきました。
また、2023年9月~現在におきましては、社長直轄の新規事業開発室が新設され、その責任者として日々業務遂行しています。
既存事業だけでなく大学やベンチャー企業、パートナー企業との連携を強化して、引き続き、中長期的な継続取引や共創関係の実現に注力していきます。
【今後の抱負】
この度、取締役という重責を拝命し、身の引き締まる思いでおります。これまでの経験を活かし、企業としての持続的な成長と社会的な責任の両立を実現すべく、全力で取り組んでまいります。
特に、持続的な成長を実現する上で、「新規事業の創出」は極めて重要なテーマであると認識しております。当社は、2025年7月から次世代成長事業として、ユニバーサルめっき法によるコーティング技術の開発「MAPプロジェクト」を始動しました。ユニバーサルめっき法では、高品質で緻密な機能性膜の形成が可能となり、「通信」「半導体」「医療」「航空宇宙」「再エネ」等の次世代成長産業の発展へ大きく寄与できる可能性があります。「表面処理(めっき)」は当社の保有技術の中でもコア技術であります。
リスクを恐れず、常に挑戦するマインドを持ち、社内の知見や外部との連携を最大限活用し、既存の枠にとらわれない未来志向の事業開発に積極的に取り組み、次代を担う新たな柱となるビジネスを創出していきたいと考えております。
 
今後とも一層の向上に努めてまいりますので、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。